◎肩こり

*肩こりは万病の元

 こりとは筋肉のこわばりで、運動不足や同じ姿勢を長時間続けたり、寒さにさらされたりすると筋肉がこわばって、筋繊維の中にある血管が圧迫されて血行不良をおこします。これがこりの正体です。こりをそのままほって置くと血行不良が続き、いろいろな障害が起こってきます。それが内臓病だったり、脳の障害だったり、心臓の障害だったりします。血行さえよくしておけばいろいろな病気にはなりにくいのです。身近な病気でいうと、風邪を引いたなと思ったら肩をほぐせば回復はかなり早いです。熱があっても一気に上がって一気に下がります。血行が良くなって身体が元気になり風邪の菌を殺す菌が増えるからです。

 

*筋肉の質

 筋肉は使わないと固くなるし、使い過ぎても固くなります。ただ筋肉の質がもともと固い方と柔らかい方がおられます。こりで固いのか、こってないので柔らかいのかは我々専門家でないとわからないと思いますので安心しないで一度施術を受けてみましょう。筋肉の質の柔らかい方は、こりを感じにくいので、感じた時はかなりのこりになっていますので気を付けて下さい。

 

*予防方法

 身体は適度に動かして、血行を良くすることがこりの予防になります。適度な運動とは、個人差がありますが、ウォーキング(日が昇ってから)、ストレッチ(ゆっくり時間をかけて)、 ぶら下がりなど無理をしないで出来る運動です。

注:ウォーキングは日が昇ってからカルシウム分をたっぷり吸収しながら歩きましょう。食事でカルシウム分をいくらとっても、日光に当たらないと吸収できません。

 

*日常気を付ける事

 姿勢を良くしましょう。首、肩、腰、足がバランスのとれた負担のかからない姿勢です。姿勢の悪さは、日本人に多く、欧米では幼児の頃から姿勢を良くする躾がされているので肩こりは日本人より少ないのです。

注:余談ですが肩こりは変形性頸椎症などの症状で、病名ではありません。50肩は俗称で肩関節周囲炎が正式名称です。だから40歳でも60歳以上でも50肩です。

 

*自分でする予防方法又は治療方法

 再発予防や自分でする痛みの治療には昔流行した「ぶら下がり健康機」が最も有効です。牽引の代わりになります。牽引は椎間板から出た髄核を元に戻す作用があります。筋肉をほぐしてから行えばより効果的です。病院ではほぐす代わりに温めています。一度椎間板ヘルニアになられた方は、再発予防に、筋肉を良くほぐして毎日時間があればぶら下がり健康機にぶら下がりましょう。腰痛予防にもなります。

 

*坐骨神経痛に「ぶら下がり健康機」は有効です。

 腰部椎間板ヘルニアにならなくても、骨のずれによる坐骨神経痛(若い方に多いが骨を元に戻せば痛みは消えます)、椎間板がちびての坐骨神経痛(ほとんど年配者でなかなか痛みは消えません)があります。いずれの場合いも筋肉をほぐして「ぶら下がり健康機」にぶら下がるのは有効です。肩こりや50肩の予防にもなります。ただ力のない方や腕がまともに上がらない方は、無理をしないで下さい。余計に悪くなることもあります。筋肉を鍛えるのではなく、痛みの予防、又は痛みをとるのが目的ですので出来る範囲で良いです。1秒でも、2秒でも毎日続けることが肝心です。

 

注:但し、脊柱管狭窄症の方は、脊柱管が狭くなって坐骨神経痛になっていますので、ぶら下がり健康機は効果がありません。

 

肩こり  施術例 ←クリック